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調布・多摩川に今年もアユが遡上 続々と川上り跳ねる姿、多摩川再生の象徴に

調布・多摩川に今年もアユが遡上 続々と川上り跳ねる姿、多摩川再生の象徴に

多摩川を遡上(そじょう)するアユ

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 調布の「二ヶ領上河原堰(にかりょうかみがわらぜき)」(調布市染地2)付近の多摩川流域で現在、遡上(そじょう)するアユの姿が続々と観察されている。

二ヶ領上河原堰(にかりょうかみがわらぜき)と魚道

 清流を好むアユが遡上する姿は、多摩川再生のシンボルとして関係者を喜ばせ、市民や釣り人の関心も高い。深刻な汚染によりかつては「死の川」とも呼ばれた多摩川。水質汚染の主な原因は高度成長期の生活排水で、わずか5年ほどの間に汚染は急速に進み、当時、川面には白い泡がたち、アユは多摩川から姿を消した。

 下水道の整備が進み水質が改善し、取水ぜきに魚道を作ったことや漁協が産卵場所を整備したことなどにより、アユは少しずつ戻り始める。東京都島しょ農林水産総合センターは、1983(昭和58)年から多摩川下流でアユの遡上調査を開始。10年ほど前からは、毎年100万尾を超えるアユを確認し、2012年には推定遡上数1194万尾と、調査開始以来最高を記録した。水質改善により近年は味も良くなり、江戸時代には将軍家に献上された多摩川の天然アユが復活した。

 川崎河川漁業協同組合総代で、飼えなくなったペットなどを受け入れる「おさかなポスト」の創設者でもある山崎充哲さんによると、小学生のころ多摩川は水遊びをして、アユやコイを釣って食べる恵みの川だった。白いあぶくの川に危機感を覚えた山崎さんらは、1977(昭和52)年に「多摩川をきれいにする会」を結成。長年にわたり、河川敷の美化運動やアユの産卵、遡上観察会など、数多くの啓発活動を行い、多摩川を見守り続けている。

 山崎さんは「母なる多摩川にアユがたくさん戻り、川の清流化は証明された。次は多摩川のアユを食べることで川に親しみ、川を大切にする心を育んでほしい。子どもたちには、川の楽しさと危うさの両方をしっかりと教えていければ」と話す。5月7日には「アユの稚魚放流体験会」を開催予定。「せきを上れずに救助したアユの稚魚3000匹を多摩川に一緒に放そう」とも。

 多摩川では水温がおよそ16度になるとアユの一番上りが始まるという。東京湾で冬を過ごしたアユの遡上は、5月をピークに6月まで続くと見込まれる。
(調布経済新聞)

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